呉は、海と山にはさまれた街だ。港から少し内側に入ると、すぐに坂が始まる。住宅地の中には長い階段が続き、高台へ向かう道は曲がりくねって上っていく。坂の上から見下ろす港の景色は呉の魅力の1つだが、そこへたどり着くまでに足が疲れてしまう人も多い。
坂の街を歩くのは、平らな街を歩くのとは少し勝手が違う。けれど、足の使い方を少し変えるだけで、疲れ方はずいぶん変わる。この記事では、呉の坂と階段を無理なく歩くための足の使い方を考えてみる。
上り坂は、歩幅を小さくする
上り坂で疲れる大きな理由は、平らな道と同じ歩幅で歩こうとすることだ。大きな歩幅で坂を上ると、1歩ごとに脚の力をたくさん使い、すぐに息が上がる。
上り坂では、歩幅を小さくする。平らな道の半分くらいの歩幅で、小刻みに足を出すつもりで歩くと、脚にかかる負担が減る。速さも少し落として、会話ができるくらいの息づかいを保つのが目安だ。
体は少しだけ前に傾け、足の裏全体で地面を踏むようにする。つま先だけで上ろうとすると、ふくらはぎがすぐに張ってくる。
下り坂は、ひざを少し曲げる
意外に思われるかもしれないが、坂の街で脚にこたえるのは、上りより下りのことが多い。下り坂では、体の重さを受け止めるために、ひざや太ももに大きな力がかかるからだ。
下り坂では、ひざを少し曲げたまま歩く。ひざを伸ばしきって足を下ろすと、着地の衝撃がそのままひざに伝わる。歩幅は上りと同じく小さめにして、1歩ずつ足の裏全体で着地する。
急な下り坂では、道をまっすぐ下りずに、少し斜めに歩くと楽になることがある。ただし、車の通る道では無理をしないこと。
階段は、手すりを使う
呉には、家々のあいだを上る長い階段がいくつもある。階段は坂よりも1段ごとの高さがあるので、脚への負担も大きい。
手すりがある階段では、遠慮せずに手すりを使う。手すりに軽く手を添えるだけで、体の重さが分散され、脚の負担が減る。下りのときは、特に手すりが役に立つ。
1段ずつ、足の裏全体を段に乗せる。段の端につま先だけを乗せると、滑ったときに危ない。雨上がりや落ち葉のある季節は、段が滑りやすいので、いつもより慎重に歩きたい。
休むのは、疲れる前に
坂の街では、疲れてから休むのでは遅い。脚が重くなってから休んでも、なかなか回復しないからだ。
長い坂や階段の途中では、疲れを感じる前に、少しずつ立ち止まる。景色のいい場所で立ち止まって、振り返って港を眺めるのもいい。休憩のつもりで立ち止まるより、景色を見るために立ち止まると考えれば、気持ちの上でも楽になる。
こまめに水分をとることも忘れずに。坂を上ると、思っている以上に汗をかく。
上るのは1回にまとめる
坂の街を歩くときは、歩く順番にも工夫がいる。高台と港を何度も行き来すると、そのたびに坂を上り下りすることになる。
高台へ上るのは、なるべく1回にまとめる。上ったら、そのまま高いところをつないで歩き、最後に下りてくる。こうすれば、同じ見どころを回っても、脚の疲れはずっと少なくなる。
靴と荷物を整える
坂の街を歩くときの靴は、底が滑りにくく、足にぴったり合ったものを選びたい。新しい靴より、履き慣れた靴のほうが安心だ。かかとのある靴や、底の薄い靴は、坂や階段では歩きにくい。
荷物は、背負うか肩にかける鞄にまとめて、両手を空けておく。手すりをつかんだり、バランスをとったりするのに、手が空いていると心強い。重い荷物は、宿や駅に預けてから歩き始めるといい。
足にやさしい道を選ぶ
坂の街には、同じ場所へ行くのにも、いくつかの道がある。急な階段の近道と、少し遠回りでもゆるやかな坂道。脚に自信がないなら、遠回りでもゆるやかな道を選ぶほうが、結果的に楽に着ける。
地図を見るときは、距離だけでなく、道の上り下りにも目を向けておきたい。
歩いたあとの脚をいたわる
1日じゅう坂と階段を歩いたあとは、脚にいつも以上の疲れがたまっている。宿に着いたら、ふくらはぎや太ももを軽くさすったり、湯船でゆっくり温めたりして、脚をいたわってあげたい。
翌日も歩く予定があるなら、夜のうちに休めておくことが、次の日の歩きやすさにつながる。2日目は、1日目より坂の少ない順番を組むのも1つの手だ。
まとめ
呉の坂と階段は、足の使い方で疲れ方が変わる。上りは歩幅を小さく、下りはひざを少し曲げて、階段では手すりを使う。疲れる前にこまめに立ち止まり、高台へ上るのは1回にまとめる。靴と荷物を整え、ときには遠回りのゆるやかな道を選ぶ。そうすれば、坂の上から見る港の景色を、疲れ切らずに楽しめるはずだ。
(この記事は公開されている情報をもとに構成した。道や階段の状況、施設の利用時間は変わることがあるため、出かける前に、それぞれの公式の案内で最新の情報を必ず確かめてほしい。)
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